サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが“魔女の姉妹”として帰ってくる。
1998年の映画『プラクティカル・マジック』から約28年。続編となる『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』の公開を前に、二人が現地時間8月1日、ロサンゼルスで行われた前作の特別上映会にサプライズ登場した。
ところが日本のファンにとっては、喜んでばかりもいられない状況だ。当初2026年9月18日に予定されていた日本公開は延期され、8月3日午前9時24分現在、新たな公開日は発表されていない。
海外でプロモーションが本格化する一方、日本ではいつ見られるのか。最新情報とともに、本作がいま注目を集める理由を読み解いていく。
墓地での上映会に“本物の魔女姉妹”が登場
サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが姿を見せたのは、ロサンゼルスのハリウッド・フォーエバー墓地で開催された野外上映イベントだ。
魔女の家系に生まれた姉妹を描く『プラクティカル・マジック』を墓地で上映するという、作品の雰囲気にぴったりの会場。魔女風の衣装を身につけた観客が集まるなか、サリー役のブロックとジリアン役のキッドマンが登場し、会場を沸かせた。
さらに二人は、続編でオーウェンズ家の“新世代”を演じるジョーイ・キングとメイジー・ウィリアムズを紹介。前作で印象的に描かれた「ミッドナイト・マルガリータ」を思わせる演出も披露され、新旧キャストがそろってグラスを掲げた。
単なる試写会ではなく、前作のファンを続編へと招き入れる“継承式”のようなイベントだったといえる。
続編はオーウェンズ家の「次の世代」を描く
『プラクティカル・マジック』は、恋した男性が命を落としてしまう呪いを背負った魔女の姉妹、サリーとジリアンの物語だ。
続編では、ジョーイ・キングとメイジー・ウィリアムズがサリーの成長した娘たちを演じる。物語の中心となるのは、娘の一人がオーウェンズ家に隠された秘密と、自身の中に眠る危険な力に気づくことだ。
サリー、ジリアン、そしてストッカード・チャニングとダイアン・ウィーストが続投する叔母たちは、何世代にもわたって一族を苦しめてきた呪いを終わらせるため、米国から英国へ向かう。
前作の設定を繰り返すのではなく、母から娘へ受け継がれる魔力や傷、家族の歴史を描く“世代交代型の続編”になっている点が重要だ。
監督はアカデミー賞受賞作を手がけたスサンネ・ビア
監督を務めるのは、デンマーク映画『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したスサンネ・ビア。
ビア監督は、家族の秘密や愛情の衝突、複雑な女性同士の関係を丁寧に描いてきた映画作家だ。魔法や呪いというファンタジー要素だけでなく、オーウェンズ家が抱える感情的な問題にも重点が置かれると考えられる。
日本の公式サイトも、ブロックとキッドマンの続投に加え、ビア監督がメガホンを取ることを正式に発表している。
ロマンチックコメディー、ホラー、家族ドラマが混ざり合っていた前作の魅力を、より重厚な人間ドラマへと発展させられる人選だ。
日本公開は9月18日から延期、新日程は未発表
注意したいのが、日本の公開スケジュールである。
本作は当初、『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』の邦題で、2026年9月18日に日本公開される予定だった。しかし日本公式サイトは6月22日、劇場公開の延期を発表。新しい公開日は、決まり次第あらためて案内するとしている。
一方、米国では9月11日の劇場公開が予定されており、今回のサプライズイベントを含めた宣伝活動も本格化している。
日本での延期理由は公式には説明されていない。そのため、配給スケジュールの調整なのか、公開規模や宣伝計画の見直しなのかは現時点では分からない。
海外公開後に口コミや評価が先行する可能性があり、日本公開までネタバレを避けたいファンにとっては気になる状況となりそうだ。
なぜ約28年ぶりの続編が注目されるのか
『プラクティカル・マジック』の魅力は、派手な魔法対決だけではない。
自分らしく生きること、恋愛による傷から立ち直ること、そして血縁を超えて女性たちが支え合うことが物語の中心にある。原作者アリス・ホフマンも、作品が長く支持される理由として、食事やハーブ、家づくりを含めた暮らしの世界観や、人生の異なる段階にいる女性たちを描いている点を挙げている。
近年のハリウッドでは、過去の人気作を復活させる“レガシー続編”が相次いでいる。しかし、出演者を再集合させるだけでは観客の支持は得にくい。
本作の場合、前作の主人公たちを再登場させながら、その娘たちへ物語を引き継ぐ構造がある。懐かしさと新しいドラマを同時に成立させやすいことが、大きな強みだ。
サンドラ・ブロックの本格復帰作としても期待
『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』は、サンドラ・ブロックの存在感という意味でも注目度が高い。
近年は映画への出演を抑えていたブロックだが、本作では主演だけでなく製作にも関わっている。長年大切にされてきたサリーという役を、現在の年齢や人生経験を反映させながら演じることになる。
ニコール・キッドマンも映画やドラマで精力的に活動を続けているが、ブロックとの共演は前作以来。スター二人の再会そのものが、本作最大のイベントの一つになっている。
今回の上映会で見せた自然な親密さからも、二人の関係性が続編の感情的な核になることがうかがえる。
日本公開日の続報に注目
約28年ぶりに復活する魔女の姉妹、サリーとジリアン。そこに新世代の娘たちが加わり、『プラクティカル・マジック』は家族の歴史をめぐる物語として再始動する。
墓地で行われた前作上映会へのサプライズ登場によって、海外では公開に向けた盛り上がりが一段と加速した。
一方、日本公開は延期されたままであり、新たな日程は未発表だ。米国公開が迫るなか、日本の公式発表がいつ行われるのかが次の焦点となる。
ノスタルジーだけでは終わらない“魔女映画の新たな代表作”になれるのか。サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが再びかける魔法に期待したい。

