ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズが再び共演する、『ハムナプトラ』シリーズ第4弾のキャスティングが本格的に動き始めた。
2026年8月3日、新たな出演候補として報じられたのは、ホラー映画『オブセッション 災愛』で主演を務めたマイケル・ジョンストンだ。現時点では正式契約ではなく、出演に向けた初期交渉の段階とされており、役柄も明らかになっていない。
しかし、この人選は単なる若手俳優の追加ではない。
往年の人気キャストを復帰させるだけでなく、2026年に一気に注目度を高めた新世代の俳優を組み合わせることで、『ハムナプトラ』を次の時代へつなげようとする狙いが見えてくる。
※本記事は日本時間2026年8月3日22時09分時点の情報をもとに構成しています。
『ハムナプトラ4』新キャスト候補はマイケル・ジョンストン
マイケル・ジョンストンは、テレビシリーズ『ティーン・ウルフ』などへの出演を経て、2026年公開の『オブセッション 災愛』で映画ファンから注目された俳優だ。
同作は、願いをかなえる不気味なまじないによって青年の日常が崩れていく“ネオ・ロマンティック・ホラー”。日本では2026年7月17日に公開され、全世界興行収入は4億ドルを突破したと報じられている。
ジョンストンが演じる可能性のある役については、まだ伏せられている。
考えられるのは、オコーネル夫妻と行動する若い冒険家、遺跡の秘密を握る研究者、あるいは新たな呪いを呼び起こす人物だろう。ホラー作品で存在感を示した俳優だけに、怪物や呪いと深く関係する役への起用も十分に考えられる。
ただし、これはあくまで現時点での予想である。交渉が成立するかどうかを含め、今後の正式発表が待たれる。
ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズがそろって復帰
シリーズ第4弾最大の注目点は、ブレンダン・フレイザーが冒険家リック・オコーネル役、レイチェル・ワイズがエヴリン役を再演することだ。
さらに、エヴリンの兄ジョナサンを演じたジョン・ハナーの復帰も報じられている。
フレイザーとワイズが『ハムナプトラ』シリーズで共演するのは、2001年の『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』以来となる。2008年公開の第3作ではエヴリン役がマリア・ベロに交代していたため、オリジナルコンビの復活はシリーズファンにとって大きな出来事だ。
新作を手がける監督コンビは、マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレット。『レディ・オア・ノット』や新生『スクリーム』シリーズで知られる映像制作チーム「ラジオ・サイレンス」の中心人物である。
脚本は『エスター ファースト・キル』『ファミリー・プラン』のデビッド・コッゲシャルが担当する。
なぜホラー監督が『ハムナプトラ』に適任なのか
『ハムナプトラ』を単純なアクション映画として記憶している人も多いかもしれない。
しかし、1999年の第1作が支持された理由は、冒険、ロマンス、コメディー、怪奇ホラーという複数のジャンルを絶妙なバランスで成立させていたことにある。
ミイラや虫の大群といった恐怖演出がありながら、作品全体は重苦しくなりすぎない。リックとエヴリンの掛け合いや、ジョナサンのユーモアによって、観客が気軽に楽しめる娯楽映画になっていた。
ラジオ・サイレンスの作品にも、恐怖と笑いを高速で切り替える特徴がある。新作について監督たちは、脚本に冒険性や心情面の強さがあり、美しさ、恐怖、壮大さを備えた作品になると語っている。
そのため今回の監督起用は、シリーズを本格ホラーに変えるというより、初期作品が持っていた“怖いのに楽しい”感覚を現代的に再構築するための選択と考えられる。
新キャストの追加は世代交代への布石か
マイケル・ジョンストンの出演交渉が重要なのは、『ハムナプトラ4』がオリジナルキャストの再会だけを目的とした作品ではない可能性を示しているからだ。
近年のシリーズ復活作品では、往年の主人公と若い世代を組み合わせる手法が定着している。旧作ファンには懐かしさを提供しながら、新キャラクターを通じて初めてシリーズを見る観客も物語へ入りやすくするためだ。
リックとエヴリンが経験豊富な冒険家として登場し、ジョンストン演じる人物が新たな事件を引き起こす構成なら、自然な形で世代をつなげられる。
一方で、若手キャラクターを前面に出しすぎれば、ファンが待ち望んでいたオコーネル夫妻の出番が減ってしまう危険もある。
新作の成否は、フレイザーとワイズを物語の中心に置きながら、次世代キャストへどのように役割を与えるかに左右されそうだ。
『ハムナプトラ4』の全米公開日は2027年10月15日予定
シリーズ第4弾は、2027年10月15日の全米公開が予定されている。日本公開日は、2026年8月3日時点では発表されていない。
当初は2028年5月の公開が報じられていたが、その後スケジュールが前倒しされた。撮影についても、2026年8月からロンドンとモロッコでの開始を目指していると報じられている。
予定通り撮影が始まれば、今後は追加キャストや舞台設定、敵となる怪物の情報が次々に明らかになる可能性が高い。
正式タイトルについても未発表であり、日本で従来通り『ハムナプトラ4』の名称が使用されるかは決まっていない。原題シリーズは『The Mummy』であるため、邦題が大きく変更される可能性も残されている。
2017年版との違いは「キャラクターへの愛着」
『ハムナプトラ』ブランドは、2017年にもトム・クルーズ主演で新たに映画化された。
だが、今回の作品が注目されている理由は、単に有名シリーズが再始動するからではない。観客が愛着を持つリックとエヴリンの物語を、同じ俳優で続けられるからだ。
『ハムナプトラ』初期2作品の魅力は、巨大な怪物や派手なアクションだけではなかった。
無鉄砲だが頼りになるリック、知識豊富で好奇心の強いエヴリン、トラブルメーカーながら憎めないジョナサン。この3人の関係性そのものが、シリーズ最大の武器だった。
第4弾が成功するためには、最新のVFXで過去作を上回る映像を作るだけでは不十分だ。観客が再びこの人物たちと冒険したいと思える物語が必要になる。
『ハムナプトラ4』が成功するための3つの条件
まず重要なのは、リックとエヴリンを脇役にしないことだ。2人の復帰が最大の話題である以上、物語の中心にはオコーネル夫妻がいるべきだろう。
次に必要なのは、ホラーとユーモアのバランスである。恐怖だけに寄せれば初期シリーズの軽快さが失われ、笑いを増やしすぎれば呪いの恐ろしさが薄れる。ラジオ・サイレンスが最も試される部分だ。
そして最後は、新キャラクターを“続編を作るための代役”にしないことである。
マイケル・ジョンストンが正式に参加する場合も、単なる若いリックのような役ではなく、旧作にはいなかった個性を持つ人物として描く必要がある。新旧キャストがそれぞれ異なる魅力を発揮できれば、本作は一度限りの同窓会ではなく、新たなシリーズの出発点になり得る。
まとめ:『ハムナプトラ4』は本格始動の段階へ
『ハムナプトラ』シリーズ第4弾では、ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、ジョン・ハナーの復帰が報じられている。
そこへ『オブセッション 災愛』で注目されたマイケル・ジョンストンが加われば、オリジナルキャストの再会と新世代の登場を同時に実現する布陣となる。
ジョンストンの出演はまだ交渉段階であり、ストーリーや正式タイトル、日本公開日も発表されていない。それでも、キャスト選定が進み、撮影開始が近づいていることから、企画は期待だけが先行する段階を抜けつつある。
果たして新作は、1999年版のような冒険の興奮をよみがえらせられるのか。
砂漠、古代遺跡、恐ろしい呪い、そしてオコーネル夫妻の掛け合い。映画ファンが待ち続けた“あの冒険”が、いよいよ現実のものになろうとしている。
